この記事の要点
- 自動車ローンはディーラーローン(金利4~8%)と銀行ローン(金利1~4%)で総支払額が30万円以上変わる
- 銀行ローンは審査に1~2週間かかるが、車の所有権がすぐ自分のものになる
- 金利を下げるコツは「仮審査を3社以上」「頭金を2割」「返済期間5年以内」の3つ
ディーラーの営業マンに「金利5.9%でお得ですよ」と言われて、そのまま契約しそうになりました。300万円の新車を買うとき、自動車ローンの金利なんて気にしたことがなかったんです。
でも帰り道にスマホで計算してみたら、5年返済で利息だけで47万円。「え、そんなに取られるの?」と思って、そこから自動車ローンの金利を安くする方法を調べまくりました。
結局、銀行のマイカーローンに切り替えたら金利1.9%。利息は15万円まで下がって、ディーラーローンとの差額は32万円。この経験から学んだ、自動車ローンの金利を安く抑える選び方を全部書きます。
ディーラーローンと銀行ローン、金利の差はこんなに大きい
車を買うときのローンは大きく分けて3種類あります。ディーラーローン、銀行ローン、そして残価設定ローン。この3つで金利がまったく違います。
| ローンの種類 | 金利相場 | 審査の通りやすさ | 車の所有権 | 手続きの手間 |
|---|---|---|---|---|
| ディーラーローン | 年4~8% | 通りやすい | 完済まで信販会社名義 | ディーラーで完結 |
| 銀行マイカーローン | 年1~4% | やや厳しい | 最初から自分名義 | 銀行で別途申込 |
| 残価設定ローン | 年4~6% | 通りやすい | 完済まで信販会社名義 | ディーラーで完結 |
ここで注目してほしいのが「車の所有権」の欄です。ディーラーローンだと、ローンを払い終わるまで車検証の所有者欄に自分の名前が載りません。販売店か信販会社の名前になります。
銀行ローンなら購入後すぐに所有権が自分に移ります。売りたくなったときにすぐ売れるし、車を担保にした追加の借入もできます。
300万円借りたとき、金利の差で総額がどれだけ変わるか
「金利が数%違うだけでしょ」と思っていた過去の自分に教えてあげたい数字があります。300万円を5年ローンで借りたときのシミュレーションです。
| 金利 | 月々の返済額 | 5年間の利息総額 | 総支払額 |
|---|---|---|---|
| 年1.9%(銀行ローン) | 約52,500円 | 約150,000円 | 約3,150,000円 |
| 年3.5%(銀行ローン上限) | 約54,600円 | 約276,000円 | 約3,276,000円 |
| 年5.9%(ディーラーローン) | 約57,800円 | 約468,000円 | 約3,468,000円 |
金利1.9%と5.9%の差は、5年間で約318,000円。月々の返済額だとたったの5,300円の差ですが、積み重なるとここまで開きます。
自動車ローンの金利を安くする5つのコツ
1. 仮審査を最低3社に出す
銀行のマイカーローンは仮審査ができます。私は横浜銀行、三菱UFJ銀行、地元の信用金庫の3社に仮審査を出しました。結果は横浜銀行が年0.90%、三菱UFJが年1.85%、信用金庫が年2.1%。同じ条件でもこれだけ差が出ます。
仮審査は信用情報に傷がつきません。本審査を複数同時に申し込むと「多重申込」として記録が残るので、仮審査の段階で絞り込んでください。
2. 頭金を車両価格の2割以上入れる
頭金が多いと審査に通りやすくなるだけでなく、借入額が減るので利息も減ります。300万円の車で60万円を頭金に入れれば、借入額は240万円。金利1.9%・5年返済なら利息は約12万円で済みます。
3. 返済期間は5年以内に抑える
返済期間が長くなるほど利息が膨らみます。300万円を金利3%で借りたとき、3年返済なら利息は約14万円。7年返済だと約33万円になります。月々の負担とのバランスを見て、できるだけ短くしてください。
4. 給与振込口座のある銀行を狙う
給与振込先や住宅ローンを組んでいる銀行だと、金利の優遇を受けられるケースが多いです。りそな銀行では審査により年1.85~4.45%の幅がありますが、取引状況によって低い金利が適用されやすくなります。
5. ディーラーローンの金利を交渉材料に使う
ディーラーに「銀行の仮審査で1.9%が出たんですが」と伝えると、ディーラーローンの金利を下げてくれるケースがあります。ディーラーもローン手数料で利益を得ているので、車を売りたいなら金利で折り合いをつけようとします。
実際に友人がこの方法で、ディーラーローンの金利を5.9%から3.2%に下げてもらっていました。それでも銀行の1%台には負けるので、私は銀行ローンを選びましたが。
銀行ローンの審査に通るための条件
銀行のマイカーローンは金利が安いぶん、審査はディーラーローンより厳しめです。ただ、条件を知っておけば怖くありません。
私が審査を出したとき、勤続3年目で年収420万円でした。3社とも仮審査は通りましたが、金利に差がついた感じです。正直、年収よりも「他の借入があるかどうか」のほうが影響が大きいと窓口で聞きました。
もし審査に不安があるなら、ローン審査に落ちた理由と対策の記事も参考にしてください。住宅ローンの内容ですが、審査の基本的な仕組みは自動車ローンとほとんど同じです。
繰り上げ返済でさらに利息を減らす方法
ローンを組んだあとでも、利息を減らす方法があります。繰り上げ返済です。
契約して半年後にボーナスが入ったので、20万円を繰り上げ返済しました。これで利息が約18,000円減りました。「たった18,000円?」と思うかもしれませんが、20万円を銀行の普通預金に置いても年間20円しか利息がつきません。18,000円の節約効果は普通預金の900倍です。
住宅ローンでも同じ原理が使えます。住宅ローンの繰り上げ返済で損しない方法も書いていますので、住宅ローンがある方は合わせて読んでみてください。
自動車ローンの金利を安くするチェックリスト
契約前に確認すること
- 銀行3社以上の仮審査を申し込んだか
- 仮審査結果の金利を比較したか
- 頭金は車両価格の2割以上用意できるか
- 返済期間を5年以内に設定したか
- 月々の返済額ではなく総支払額で比較したか
- 繰り上げ返済の手数料を確認したか
- 給与振込口座のある銀行の金利優遇を確認したか
- ディーラーに銀行の金利を伝えて交渉したか
このリストを全部クリアすれば、自動車ローンの金利で損することはまずありません。固定資産税の払い方で年2,000円得した方法のように、お金まわりは小さな差が年間で大きくなります。
よくある質問
自動車ローンの金利は何%が安いと言える?
銀行マイカーローンなら年2%以下が安い水準です。2026年4月時点で、横浜銀行の年0.90%や三菱UFJ銀行の年1.85%が低金利の目安になります。ディーラーローンの年4~8%と比べると、自動車ローンの金利を安く抑えるなら銀行ローン一択です。
ディーラーローンと銀行ローン、どっちが得?
総支払額で見れば銀行ローンが得です。ただし審査に1~2週間かかるので、「今日契約して来週納車」のスケジュールだと間に合いません。車を決める前に銀行の仮審査を出しておくのが賢いやり方です。
自動車ローンの審査に落ちたらどうすればいい?
まず落ちた理由を確認してください。年収不足、勤続年数不足、他の借入の延滞が主な原因です。頭金を増やして借入額を減らすか、審査基準が緩いディーラーローンを検討してください。
変動金利と固定金利、どちらがいい?
自動車ローンの返済期間は3~7年と短いので、変動金利のリスクは住宅ローンほど大きくありません。住宅ローンの借り換えタイミングの記事でも金利選びの考え方を書いていますが、返済期間5年以内なら変動金利で低い方を選んで問題ないと個人的には思っています。
自動車ローンの金利選びで一番大事なのは、ディーラーの言い値で契約しないこと。10分あればスマホで銀行の仮審査が出せます。それだけで30万円浮くなら、やらない理由がありません。