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新NISAの始め方 完全ガイド 2026|貯金を増やす最初の一歩、月1万円から非課税で始める3ステップ

「銀行に預けていても、ぜんぜん増えない」そう感じている方は多いと思います。私もそうでした。コツコツ貯めた預金が、物価高でじわじわ目減りしていく感覚は、けっこうこたえます。そこで気になるのが新NISAです。とはいえ「投資はこわい」「何から手をつければいいのか分からない」と止まってしまう人がほとんどではないでしょうか。

この記事では、貯金はしてきたけれど投資はこれからという人に向けて、新NISAの始め方を「月1万円から」の最初の一歩に絞って整理します。むずかしい銘柄選びの前に、まず口座を開いて積立を1本セットするところまで、順番に進めていきましょう。

この記事の要点まとめ

  • 新NISAは運用で得た利益に税金(通常20.315%)がかからない制度。2024年から恒久化された
  • 枠はつみたて投資枠(年120万円)と成長投資枠(年240万円)の合計360万円、生涯で1,800万円まで
  • 初心者はまずつみたて投資枠で低コストの投資信託を1本、月1万円から始めれば十分
  • 始め方はネット証券で口座開設→積立設定→ほったらかしの3ステップ
  • NISAは損益通算や繰越控除ができないので、生活防衛資金を残したうえで余裕資金で行う

新NISAとは?|利益が非課税になる「増やすための器」

新NISAは、投資で出た利益(値上がり益や分配金)に税金がかからなくなる制度です。ふつう投資の利益には20.315%の税金がかかります。たとえば10万円の利益が出ても、約2万円が引かれて手元には約8万円。これがNISAの口座なら、まるまる10万円を受け取れます。

2024年から始まった新NISAは、それまでの制度より枠が大きく、期限もなくなりました。「貯金を守る」だけでは増えない時代に、少しずつお金に働いてもらう器と考えると分かりやすいです。預金のように元本は保証されませんが、長く積み立てるほど値動きのリスクはならされていきます。

大事なのは「NISAという商品を買う」わけではない、という点です。NISAはあくまで税金がかからない箱。その箱の中で投資信託や株を買う、というイメージです。同じ投資信託を買っても、ふつうの口座(特定口座)なら利益に約20%課税され、NISA口座なら非課税。だからこそ「まず使うべき箱」と言われています。物価が上がって預金の価値が実質的に目減りしていくいま、この非課税のメリットはじわじわ効いてきます。

新NISAの2つの枠と上限金額|つみたて投資枠と成長投資枠

新NISAには2つの枠があり、両方を同時に使えます。それぞれの年間上限と特徴を整理します。

項目つみたて投資枠成長投資枠
年間の上限120万円240万円
買えるもの国が認めた長期向けの投資信託投資信託・ETF・個別株など
向いている使い方毎月コツコツ積立まとまった資金やETF
初心者の優先度まずはここから慣れてから

2つを合わせると年間で最大360万円まで投資できます。さらに生涯で投資できる非課税の上限(保有額の合計)は1,800万円です。そのうち成長投資枠で使えるのは1,200万円までと決まっています。

覚えておきたい数字

  • 年間の上限:つみたて120万円 + 成長240万円 = 合計360万円
  • 生涯の上限:1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
  • 非課税の期間:無期限(いつまで持っていてもよい)
  • 対象:日本に住む18歳以上の人

とはいえ、月1万円の積立なら年12万円。上限の360万円や1,800万円は、ふつうの家計ではすぐには届かない大きな枠です。「枠が余ってもったいない」と気負わず、無理のない金額から始めれば十分です。

新NISAの始め方|3ステップで最初の積立まで

新NISAの始め方は、次の3ステップです。順番に進めれば、その日のうちに申し込みまで終わります。

ステップ1:ネット証券でNISA口座を開く

NISA口座は1人につき1つの金融機関でしか作れません。手数料が安く、積立できる商品の本数が多いネット証券(SBI証券・楽天証券など)が初心者には使いやすいです。申し込みには次のものがいります。

  • マイナンバーカード(または通知カード+本人確認書類)
  • 本人名義の銀行口座(引き落とし用)
  • メールアドレス

スマホで申し込めば、最短で翌営業日ごろに口座が使えるようになります。証券口座とNISA口座は同時に申し込めます。銀行の窓口でも作れますが、扱う商品が少なかったり手数料が高めだったりすることがあるため、コストを抑えたいならネット証券が無難です。NISA口座は1年単位なら他社へ移すこともできますが、手続きが手間なので、最初に長く使えそうな1社を選んでおくと安心です。

ステップ2:つみたて投資枠で投資信託を1本選ぶ

口座ができたら、つみたて投資枠で投資信託を1本選びます。初心者がまず候補にするのは、世界中の株式や米国の株式にまとめて投資する低コストのインデックスファンドです。選ぶときのポイントは2つだけ覚えておけば十分です。

  • 信託報酬(運用コスト)が低いこと(目安は年0.2%以下)
  • 純資産総額が大きく、右肩上がりで増えていること

「全世界株式(オルカン型)」か「米国株式(S&P500型)」のどちらかから1本選べば、最初の一歩としては迷う必要はありません。全世界株式は世界中の会社にまとめて分散できる安心感、米国株式はこれまでの成績の良さが持ち味です。どちらも1本で何百〜何千社にも分散されているので、「これ1本だけ」でも十分に分散投資になります。あれもこれもと欲張って何本も買うより、まずは1本に絞るほうが、値動きを追いやすく続けやすいです。

ステップ3:毎月の金額を決めて「ほったらかし」にする

積み立てる金額を決めて設定すれば、あとは毎月自動で買い付けてくれます。まずは月1万円からで十分です。クレジットカードで積み立てると、買い物と同じようにポイントもたまります。一度設定したら、日々の値動きは気にせずほったらかしにするのが、長く続けるいちばんのコツです。

いくらから始める?月1万円・3万円の積立イメージ

「少額で意味があるの?」と思うかもしれませんが、長く続けると複利の力で差が出ます。年4%で運用できたと仮定したときの、おおよその積立イメージです(あくまで試算で、増減は保証されません)。

毎月の積立額10年後の元本10年後の評価額(年4%試算)
1万円120万円約147万円
3万円360万円約442万円
5万円600万円約736万円

月1万円でも10年で約27万円の差。この利益にかかるはずだった税金(約20%)がゼロになるのがNISAの強みです。さらに運用期間が20年、30年と長くなれば、利益が利益を生む複利の効果でこの差は大きく開いていきます。20代・30代で始める人ほど、時間を味方につけられる点で有利です。

夏の賞与など、まとまったお金が入ったときに積立額を一時的に増やすのも手です。多くのネット証券には「ボーナス月設定」があり、特定の月だけ増額できます。ボーナスの使い道に迷ったら、夏のボーナスの使い道の考え方もあわせて参考にしてください。

新NISAを始める前の注意点|生活防衛資金は残す

注意:NISAは預金とちがい元本が保証されません。また、損が出ても他の口座の利益と相殺する損益通算や、翌年以降への繰越控除ができません。値下がりしたときに慌てて売らずに済むよう、生活費の半年分ほどの生活防衛資金は預金で残したうえ、余裕資金で始めましょう。

もう一つ覚えておきたいのが、NISAで一度買ったものを売ると、その枠は翌年に復活する点です(買ったときの値段=簿価で計算)。だからライフイベントでお金がいるときは引き出してかまいません。長く持つほど有利ですが、「一生引き出せない」わけではない、と知っておくと安心です。

新NISA初心者がやりがちな3つの失敗

始めたあとに「こうすればよかった」となりやすいポイントを、先に押さえておきましょう。

やりがちな失敗どうなるこうする
値下がりで慌てて売る損を確定させてしまう余裕資金で長期前提。下がったら「安く買える」と考える
銘柄を増やしすぎる管理できず迷子になるまずは低コストのインデックス1本に絞る
枠を埋めようと無理をする生活が苦しくなる家計に無理のない月1万円〜から

特に最初の値下がりは、だれでも不安になります。ですが、毎月一定額を買い続ける積立では、値下がりの局面は「同じ1万円でたくさん口数を買えるチャンス」でもあります。価格が上下しても淡々と続けることが、結果的にいちばん成績を安定させやすい方法です。短期で売り買いを繰り返すより、長期・積立・分散の3つを守るほうが、初心者には合っています。

iDeCoとどう使い分ける?

老後資金を増やす制度には、新NISAのほかにiDeCo(個人型確定拠出年金)があります。iDeCoは掛金が全額所得控除になり節税効果が大きい一方、原則60歳まで引き出せません。「いつでも引き出せる新NISA」と「老後まで固定だが節税が大きいiDeCo」は、目的で使い分けるのがおすすめです。

まずは引き出しの自由がきく新NISAから始め、余裕が出てきたらiDeCoを足していく流れが、初心者にはなじみやすいです。受け取り方で税金が変わるiDeCoの出口戦略はiDeCoの受け取り方の比較でくわしくまとめています。

まずは月1万円、今日できる最初の一歩

新NISAは、むずかしく考えるほど一歩目が遠のきます。やることは「ネット証券で口座を開く→低コストの投信を1本→月1万円を自動積立」だけ。これで、利益が非課税になる器に、お金がコツコツ働き始めます。節約や節税で守ったお金を、少しずつ増やす側に回していきましょう。税金を取り戻す工夫としては、ふるさと納税の限度額の使い方もあわせて活用すると、家計の体力が上がっていきます。

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