年金いくらもらえる?年収別の早見表で自分の受給額を3分で把握

ねんきん定期便が届くたびに、封を開けるのが怖い。数字を見ても「これ、月額?年額?」とピンとこない。

先日、自分のねんきん定期便をちゃんと読んでみたら、65歳から受け取れる年金額は月約14万円だった。正直、思っていたより少ない。家賃と食費で消える金額だ。

でも、年収や加入期間によって年金額はかなり変わる。早見表で自分の数字を把握しておけば、足りない分をどう埋めるか具体的に考えられる。

この記事の要点

  • 2026年度の国民年金(老齢基礎年金)満額は月70,608円
  • 厚生年金は年収300万円で月約12.5万円、年収600万円で月約18万円
  • 繰り下げ受給で70歳なら42%増、75歳なら84%増
  • ねんきんネットで自分の正確な見込額がすぐ確認できる

2026年度の年金額、結局いくらもらえるのか

まず大前提。日本の年金は「2階建て」だ。

1階部分が国民年金(老齢基礎年金)。自営業でも会社員でも、20歳から60歳まで40年間納めれば満額もらえる。2026年度の満額は月70,608円(年847,300円)。前年度から月1,300円の増額で、4年連続の引き上げになった。

2階部分が厚生年金。会社員や公務員が上乗せでもらえる分。こっちは年収と加入期間で金額が大きく変わる。

知っておこう 厚生年金の平均受給額は月147,360円(2026年度)。ただしこれは基礎年金を含んだ金額。あくまで「平均」なので、自分の年収で確認するのが大事。

年収別の年金早見表(2026年度版)

「自分の年金がいくらもらえるか」を知りたいなら、この早見表が一番手っ取り早い。厚生年金40年加入を前提に、生涯平均年収別の月額受給額を計算した。

生涯平均年収厚生年金(月額)基礎年金(月額)合計(月額)合計(年額)
300万円約54,800円70,608円約125,400円約150.5万円
400万円約73,100円70,608円約143,700円約172.4万円
500万円約91,400円70,608円約162,000円約194.3万円
600万円約109,600円70,608円約180,200円約216.3万円
700万円約127,900円70,608円約198,500円約238.2万円
800万円約146,200円70,608円約216,800円約260.1万円

計算式は「平均年収÷12×0.005481×加入月数(480ヶ月=40年)」。日本年金機構の公式ページにも2026年度の改定額が載っている。

年収500万円の人で月約16万円。夫婦2人なら合算で月25万〜30万円くらいになるけど、住宅ローンが残っていたり介護費用がかかったりすると、けっこうギリギリだ。

加入期間が40年に届かないとき

転職で空白期間があったり、学生時代に未納があったりすると、40年に届かない人も多い。

基礎年金は加入月数に比例する。たとえば35年(420ヶ月)なら、満額の87.5%で月約61,782円。5年分の未納で月8,826円も減る。年間だと105,912円の差。これは大きい。

厚生年金も同じで、加入期間が短ければその分だけ受給額は減る。上の早見表は40年加入を前提にしているので、自分の加入期間に合わせて按分してほしい。

注意 未納期間がある人は、60歳以降も「任意加入」で国民年金に入れる。満額に近づける最後のチャンスなので、年金事務所に相談してみてください。

繰り下げ・繰り上げで年金額はこう変わる

65歳で受け取らず、受給開始を遅らせると年金が増える。これが「繰り下げ受給」。

1ヶ月遅らせるごとに0.7%増額。5年遅らせて70歳から受け取ると42%増、最大75歳まで遅らせれば84%増になる。

逆に60歳から早くもらう「繰り上げ受給」は、1ヶ月あたり0.4%減額。60歳0ヶ月で受け取り始めると24%減だ。

受給開始年齢増減率月額の例(年収500万円)
60歳-24.0%約123,100円
63歳-9.6%約146,400円
65歳(通常)0%約162,000円
68歳+25.2%約202,800円
70歳+42.0%約230,000円
75歳+84.0%約298,100円

70歳まで繰り下げると月23万円。これなら生活費としてかなり心強い。ただし、繰り下げ中に亡くなると受け取り損ねるリスクもあるので、健康状態と相談しながら判断したい。

ねんきん定期便で自分の金額を確認する方法

早見表はあくまで目安。正確な金額を知りたいなら、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」を確認するのが確実だ。

ハガキ型の定期便で見るべきは「老齢年金の種類と見込額」の欄。50歳以上なら、今の条件で60歳まで加入した場合の見込額が記載されている。

もっと細かく条件を変えてシミュレーションしたいなら、厚生労働省の公的年金シミュレーターが便利。ねんきん定期便の二次元コードを読み取るだけで、自分のデータが反映される。転職や退職した場合の試算もできる。

年金額を増やすために今からできること

「足りない」と思ったら、打ち手は3つある。

1. 繰り下げ受給を検討する
先ほどの表の通り、70歳まで待てば42%増。健康に自信があって、他の収入源で65歳〜70歳を乗り切れるなら、最も効率がいい方法。

2. iDeCo(個人型確定拠出年金)を使う
毎月の掛金が全額所得控除になるから、節税しながら老後資金を積み立てられる。会社員なら月12,000円〜23,000円の拠出枠がある。

3. 付加年金に加入する(自営業・フリーランス)
月400円の追加保険料で、受給時に「納付月数×200円」が上乗せされる。2年で元が取れるので、自営業の人は入っておいて損はない。

退職して国民年金に切り替えた人は、国民年金の免除申請も忘れずに。免除期間中は受給額が減るけど、後から追納すれば満額に近づけられる。

年金額アップのチェックリスト

  • ねんきん定期便で現在の見込額を確認した
  • ねんきんネットまたは公的年金シミュレーターで試算した
  • 未納期間がないか確認した(あれば追納を検討)
  • 繰り下げ受給のメリット・デメリットを理解した
  • iDeCoまたは付加年金の加入を検討した

よくある質問

年金はいくらもらえるか、一番簡単に調べる方法は?

ねんきん定期便のハガキを見るのが一番早い。50歳以上なら見込額が記載されている。もっと細かく知りたければ、厚生労働省の公的年金シミュレーターに二次元コードを読み込ませれば、年収や退職時期を変えた試算ができる。

専業主婦(第3号被保険者)の年金はいくら?

専業主婦は厚生年金に加入していないため、基礎年金のみ。40年間第3号被保険者だった場合、2026年度の満額は月70,608円。年間で約85万円になる。

年金だけで生活できる?

厚生年金を含めた平均受給額は月約14.7万円。単身で家賃が安い地域なら何とかなるけど、都市部で家賃を払いながらだと厳しい。住民税を安くする方法なども含めて、支出を減らす工夫と組み合わせるのが現実的。

まずやるべきことは1つ。ねんきん定期便を引っ張り出して、自分の年金見込額を確認すること。数字が見えれば、不安は「対策」に変わる。

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